蓋碗のススメ!ひとり中国茶は直飲み・すすり飲みが簡単お手軽!

買ってよかったモノ
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中国時代劇にほぼスタメンで登場する小道具・蓋碗。妃の皆さんが蓋を傾けてお茶を飲むシーンは、非常に優雅で素敵ですよね。

ということで……

買っちゃった。

蓋碗は「急須」「一般的なティーカップ」「すすり茶碗」と1つで3役こなす超合理的な茶器。

茶葉とお湯を碗のなかに直接入れて、蓋で茶葉をせき止めながら飲む「すすり飲み」ができるため、ひとりで手軽に中国茶を飲みたいときに最適です。本格的な茶器セットがなくても蓋碗1つで中国茶が雰囲気ばっちりで楽しめます

チカ
チカ

蓋碗を買って半年使い倒したけど、本当に良い買い物でした。購入を迷っている人はぜひご一読ください。

蓋碗とは?日本の蓋付き湯飲みとの違い

蓋碗は「蓋」「杯」「台(ソーサー)」の3パーツで構成されており、手元の資料(※)によると各パーツは天・人・地を象徴しているそうです。

チカ
チカ

みんなだいたい1つは持っているって書いてあるので、日本の湯飲みと同じ感覚だと思われます。

よく中国出張にいく夫が現地スタッフに聞いたところ、地元の人向けのお店なら500円〜で買えるそうです。私の蓮の蓋碗はネットショップ「茶縁」さんにて2,000円前後で購入しました。

日本の茶器のように、値段は中国国内でもピンキリのようです。日本で買うとやや高めですが、アマゾンで出品しているこちらのショップでは2,000〜3,000円台で結構見つかります。

なお日本の蓋付き湯飲みとの違いは次の2つです

  • 蓋のサイズが茶杯の縁より小さい
  • ジャストフィットする台(ソーサー)がそろいで付いている

蓋の直径が茶杯の直径より一回り小さいため、蓋の縁で茶杯のなかの茶葉をせき止めて飲むことができます。

また茶杯が台の凹みにぴったりはまるよう作られています。これにより、台ごと斜めにしても茶杯が滑り落ちません。

中国時代劇では、左手で台を持ち、右手で蓋をずらし、3パーツをセットにしたまま優雅にお茶を飲んでいますよね。あの飲み方が可能なのは、茶杯と台がぴったりはまっているからです。

※資料はこちら↓の『有茶的日子才是楽活』(台湾で購入)という書籍を参考にしています。

蓋碗で中国茶をすすり飲み(直飲み)する方法

中国茶を蓋碗ですすり飲みする方法を写真で紹介します。

チカ
チカ

私が普段飲んでいる方法です。細かい作法は全無視してますので悪しからず。

茶葉を入れる

茶葉を蓋碗のなかに直接入れます。

チカ
チカ

茶葉の量は、緑茶で 茶葉:水=1g:50〜300cc と見る本によって違うんですよねー。茶葉の種類によっても適量が変わってくるようなので、自分の好みを見つける世界なのかも。

写真の茶葉は、中国の緑茶「竹葉青」です。その名のとおり竹の葉のように細長い形状をしています。

味も色がすっきりと淡く、鼻から抜けるような爽やかな香りが特徴。お湯の中で揺れる茶葉の緑色も美しく、目でも楽しめるお茶です。

中国茶について知りたい人は、こちらの書籍↓がおすすめ。私のような初心者が全体像をさらっと理解できるよう書かれています。写真も素敵。

お湯を入れる

蓋碗にお湯を注ぎます。

最初は茶葉が浮かんできて……

はい、完成。一煎目はすぐに色と香りが出ます。

ちなみにプーアール茶だとこんな感じです↓

蓋で茶葉を押さえながら飲む

蓋をちょっとずらし、浮いている茶葉を蓋でせき止めながらいただきます。茶杯の胴体部分は熱いので、台と茶碗の縁と蓋の3点を持ちながら飲むのがコツ。

飲み終わったら、同じようにまたお湯を注いで2煎目もどうぞ。

片付けの際も、洗いモノは蓋碗だけ。とってもお手軽です。

チカ
チカ

中国茶って1煎目、2煎目、3煎目と何回も美味しく飲めるんだよね。日本茶に慣れてるから、最初すごく不思議な感覚だった。

エビさん
エビさん

美味しさのベクトルが、味より香り重視だからかも?

日本の緑茶のような複雑な味わいはないものの、5煎目くらいになっても香りが消えないので、朝から夕方でずっと1回分の茶葉で飲んでいるときもあります。

どのサイズの蓋碗がおすすめ?すすり飲みに最適なサイズについて

悩むピヨ
悩むピヨ

蓋碗っていろんなサイズあるじゃん?どれがいいの?

私の蓋碗は、直径8.5 cm ✕ 高さ5 cm、容量80ccのものです。片手で持ち運んでも落とさないくらいのサイズ感。温かいお茶をチビチビ飲みたい人にはおすすめのサイズです。

お湯を何度も注ぎ足すのが面倒って人は、もう少し大きい110〜180ccくらいがいいかも。

チカ
チカ

あまり大きいと茶葉がお湯に浸かっている時間が長くなるので、茶葉を直接入れるすすり飲みには向かないと思います。

ちなみに私は直火OKのガラスポット↓でお湯を沸かし、横に置いて飲んでいます。ガラスポットいいです!雰囲気出る!

注意!蓋碗のすすり飲みに向かない茶葉もある

蓋碗のすすり飲みはすべてのお茶に向くわけではありません。

チカ
チカ

写真を見てお気づきの人もいるかも思いますが、茶葉がそこそこ大きくないと蓋で茶葉をせき止められない…!

たとえば紅茶(ブロークン)のような茶濾しが必要なタイプは、蓋碗でのすすり飲みはできません。茶葉が全力で口に入ってきます……!

また、お湯に付けておくと渋みが出やすい日本茶も、急須で淹れたほうが美味しく飲めます。っていうか、中国茶以外はそのお茶のスタンダードな淹れ方のほうがふっつーに美味しいです。

エビさん
エビさん

その土地の人たちの淹れ方が一番ってことだね。

いつか欲しいな茶器セット

「蓋碗のすすり飲みは手軽で良いぞ!」と言いつつも、正式(?)には蓋碗はあくまで急須として使うようです。

【中国茶の淹れ方(一例)】

  1. 蓋碗や茶壺(急須)でお茶を抽出する
  2. 茶海というピッチャーに注ぐ
  3. 茶海から茶杯に注ぐ

茶海↓というピッチャー的な役割の茶器に一旦移すことで、お茶の濃度が一定になるとともに、急須のなかで茶葉がお湯に浸かったままになるのを防げます。

いつか「急須(茶壺・蓋碗)」「茶海」「茶杯」の3種類がそろった茶器セットが欲しいものです。

ここに茶荷↓という急須に茶葉を入れる道具があると、よりおしゃれ……!

天香茶行
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チカ
チカ

まだ「これだ!」っていうモノと出会っていないのですが、いつか手に入れたいです。

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