今や幼稚園児でも知っている大人気アニメ『鬼滅の刃』。
子供のためにグッズを探してみたものの、数が多すぎて混乱していませんか。
アニメ詳しくないし、どれが正規品か見分けがつかない!
公式がちゃんと作っているものが欲しい!
そんな親御さんに向けて、オタク歴20年の私が公式グッズの簡単な見分け方や、手作りグッズの著作権問題について解説します。
簡単に公式グッズを見分けるポイント
「鬼滅の刃 グッズ」で検索すると、公式サイトの後にぞろぞろとネットショップが出てきます。
しかし「鬼滅の刃」と商品説明があっても、それが公式の認めたものだとは限りません。
全てのアニメ作品の公式グッズには、著作権表示があります。
これはうちの子が買ったグッズです。赤で囲った所にちゃんと著作権表示がありますよね。
鬼滅の刃は、”©KG/S,A,U”という表記があれば公式グッズです。
シールなどの小さなものであっても、公式グッズなら必ず全てに表示があります。
逆に言うと、これがないものはすべて非公式グッズです。
非公式グッズの中には品質が粗悪なものも多いので、気を付けましょう。
「でも、非公式のアクセとか売ってるよね?」って人へ
SNSを探すと「公式じゃないけど、キャライメージに近づけてるグッズ」というのが見つかると思います。
あれは、同人作家さんが制作している非公式グッズです。
基本的に「キャラをイメージして作りました」と言ってハンドメイド品を大々的に売るのは、セーフかアウトかっつーとアウトです。
でも売ってるよね?
二次創作は、利益の出ない価格で頒布(はんぷ:広く配ること)する場合のみ、趣味として黙認されている状況です。作品を盛り上げる面が強いので。
キャラの公式絵をコピーして商品を作るような悪質なものは、しっかり逮捕されますよ~!
とはいえ「同人グッズとしてちょっと売るのはOKなんでしょ?」と安易に考えるのも危険です。
作品によっては「マンガやイラスト、小説の二次創作まではOKだけど、グッズはNG」としている場合もあります。最近は制作側がガイドラインを出すことも増えたので、制作したい作品があったらよく確認しましょー!
鬼滅キャラクターを連想する生地や布はおおおそ使ってOK
鬼滅キャラの羽織に使われている柄と同じ布に関しては、古典柄として作品の前からずっと使われてきたものなので、得に問題はありません。
もちろん”鬼滅の刃”とか”炭治郎”のような名称を出して売ったらアウトですが。
作品名がなければ、ただの”黒と緑の市松模様”だしね
ところで、2020年夏に集英社が羽織の柄について商標出願を行い、話題になりました。その後、特許庁で審査が行われ、
- 富岡さんの「紫+亀甲柄」
- しのぶさんの「蝶の羽っぽい柄」
- 煉獄さんの「炎の柄」
この3つは商標登録が認められました。よって勝手に布作って商売したら大変なことになるで気をつけてくださいね。
(富岡さんの羽織は、亀甲柄だけならOK。紫の布と合わせたらアウト)
とはいえ自分や家族に何か作る分には問題ありません。
羽織やマスクを作って、個人で楽しむ範囲では大丈夫ってことだね。
繰り返しになりますが、商標登録が拒絶された柄の布であっても「作品のグッズですよ」とメルカリなどで売ったら今もアウトです。
公式の利益を阻害しない形での応援を!