BTS。それは韓国人男性7人による音楽グループ。
すでに世界的なスターであり、曲を聞けば「あ!知ってる!」となる人も多いでしょう。
ところで私の友人に1人、昨年から急にこのBTSに沼り、SNSもなにもかもBTSの話しかしなくなった人がいます。
この友人と一緒にレンタカーで旅行した際に激しいBTS布教を受け、紆余曲折の末にジンさんに落ちた話をします。
楽曲の物量攻めから布教スタート
旅行初日、友人が用意してくれたレンタカーに乗り込みました。
久しぶり!
何気に2年ぶりじゃない!?よしよし、じゃあ行こうか!
私は右折も駐車もできないペーパードライバーなので、運転は友人頼みです。恐縮しながら助手席でシートベルトを締めました。
そして当然のように車内で流れだす『Butter』。かつてBTSについて語られたとき、私が『Butter』を好きだと言ったことを覚えていてくれたようです。
しつこく布教はしないよ。私もまだ新参者で、語れるほどの知識はないもの。
硬派を気取っていますが、旅行中、合計12時間ほどの車内移動BGMはすべてBTSだったことをここに記します。
ただ、BTSを3時間くらいぶっ続けて聞いたあたりで気づいたことがあるのです。
BTSって、楽曲のバリエーションが半端ない。
『Dynamite』みたいなキャッチーな曲から、『IDOL』みたいな攻撃的な曲(韓国語わからんけど)、そして『Cypher』シリーズのようなゴリゴリのラップまで、長時間聞いていても全然飽きが来ない。
それどころか、本当に同じ人たちが歌ってる?
7人いるからね。あ、ラップ歌ってるのはそのうちの3人だよ。
ラップよくわからんけど、かっこよくない?ラップってこんなにかっこいいの?
ここで、BTS=K-POPアイドルグループという単純なカテゴライズが間違っていたことに気づきました。
スターダムへ駆け上がるまでのストーリーを聞いて興味を持つ
ラップラインいいよね!!!!
エサに私が食いついたと思ったのか、ここから友人の怒涛の語りがスタート。
- BTSの所属している事務所は、はじめは弱小だった。事務所の力がない状態でのデビューだったため、当時はすぐに消えるだろうと噂されていた。
- 最初は、すでにアングラで活躍していたラッパーのナムさんを中心とした、ラップメインのグループにするはずだった。ラップ上手いのはこの背景があるから。
- デビューは2013年とかで、下積み生活を含めると結構長い。
- 世界的に有名になってきたのは、2016年とか2017年とかその辺?韓国の友人いわく、彼らが話題になり始めてから韓国への観光客が一段と増えたらしい。経済回してる。
- まずパフォーマンスの完成度の高さに目がいくけれど、友人的にはBTSの魅力はその生っぽさ。
- 最初は舐められていたため、インタビューで辛辣な質問をされたり、バッシングを受けたりすることも多かった。しかし、彼らはそれに腐ることなく、全部パフォーマンスでやり返している。
- 実際、失礼なコメントをしてくる人たちを揶揄した楽曲も作っている。
- まさに生きたパフォーマンスである。韓国語の曲が多いから耳では分からないだろうが、日本語訳もあるからぜひ探して読んでほしい。
語れるほどの知識はないと言った割に、めちゃくちゃ語るな……。
友人は昨年の後半から仕事が非常に辛く、病む一歩手前だったらしい。そんなときにBTSと出会い、毎日MV見ることで精神を保っていたとのこと。
もし彼らがいなかったらやばかった、と。
辛酸を舐めても腐らず、這い上がってきた少年団さん(BTSのこと)たち…。でもその影の部分はファンに見せず、今日もスターとして輝いている。彼らはプロのパフォーマーなんだ…。……ぐすっ…。
え、うそ、泣いてるの?
……ありがとうございます。
なにが?
早口で語りまくった後、急に黙り込んでは「ここから釜山まで200キロくらい。海から泳いでいけるんよ」としみじみ言うから、正気かときどき心配になりました。
ただ、ここまで友人が狂っているならば、私も友としてちゃんとBTSに触れなければなるまい。
というのも、オタクを長く続けていて実感するのです。
コンテンツは数多生まれ続けていますが、本格的な沼を形成するものはわずか。そしてそのなかでも、暗闇のなかにいる誰かの一筋の光足り得るコンテンツは、滅多にありません。
誰かの光に、しかも趣味嗜好が似ている友人の光になるコンテンツなら、ぜひちゃんと知りたい。
ということで、ホテルで腰を据えてMVを見ることになりました。
『Boy with luv』のシュガさんで引き込まれる
ホテルにチェックインした後、友人の持参したノートPCで上映会スタート。
PCわざわざ持ってきたの?
スマホの小さい画面じゃ解説ができないから。
気合が半端ない。
そして公式MVの視聴スタート。
ダンスすごい。めっちゃ動く。歌うまい。歌いながらダンスしまくってる。すごい。
しかし、見分けがつかない!!
MVごとに髪型も色もころころ変わるし、体全体を見せるシーンが多いので、本気で見分けがつかない。
髪色ここまで変えまくって、毛根は大丈夫なのか。若いからいけるのか。
そして、たしか『Boy with luv』だったと思うのですが、急にビビっと来たのです。
この人!あ、今、こっちにいった。この後ろで踊ってる人は誰?
ぅおお目が高い!!!!!!(大声)
(ビクッ!)
私が気になったと人は、どうやらSUGAさんというラップラインの1人であり、高速ラップに定評があるとのこと。
その後は、まぁ、あれですよ。Agust DのMV流しまくりですよ。
すごいわ。すごいわ。いやラッパーすごいわ。この辺でかなり落ちかけていました。
『Super Tuna』は反則だよ!!
MVはかっこいいけど、入り口は音楽だけじゃないよ。バラエティーもすごくカワイイから!
「韓国語わからないけど大丈夫?」って返したら「英語字幕はあるし、見まくってたら何となく韓国語もわかるようになるよ」って言われました。狂気ですね。
めっちゃヘビロテしないとそんなの無理だと思いましたが、多分めっちゃヘビロテしてるので突っ込まないでおきました。
そして、例えばこんなのがあると言われて出されたのが、ジンさんの、話題のあれですよ。
Super Tuna。
なんだこれ…。
なんだこれ…!!
なんだこれ……!!!
振り幅がすごい!!しかも出したの最近じゃん!ビッグスターになってからじゃん!!
メンバーの誕生日記念にコレを出せるのがBTSなんよ(しみじみ)
日本語訳も見たけど、想像通りの歌詞で笑いしか出てきませんでした。
このMV好きすぎて、その後で10回くらい見ちゃったよ。
そして『Permission to Dance』の国連パフォーマンスで陥落
旅行から戻り、BTSの曲をAppleMusicで聞きながら友人に「曲だけで聞くなら、やっぱりポップ系が好きかも。『Permission to Dance』リピートしちゃう」とLINEしました。
で、送られてきたわけですよ、この動画が。
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!
好き!!!!!
国連でパフォーマンスしたんよ。すごくない?
すごいよ!長回しMV最高かよ!!国連のドアがちょうど7つあるの天才すぎん!?あと前髪上げてるジンさんかっこよすぎてヤバい!!本当にTUNAの人!?
はい陥落。
今は、これ書きながら横目で「ワールドワイドハンサム、ユーノー!?」を言いまくるジンさんの動画とか見てます。落ちました。好き。ありがとうございました。
BTSを聞くならSoundCloudがおすすめ
BTSのMVはYouTubeの公式チャンネルで見られますが、楽曲だけ聞くならSoundCloudがおすすめです。
- ドイツの音声共有サービス
- 基本無料でBTSの曲などが聴き放題
- アプリもある
Spotifyなどのサブスクと違い、本当に無料で聴きまくれます。タイトル表記が韓国語しかないものもあるので、その点はちょっと探しにくいかも。
「これ、タイトルを英語で表示できないの?」って聞いたら、「大丈夫だよ!」ってメッセージと共にハングル文字と英語表記の一覧表が送られてきたので、多分できないんだと思います。軽く震えたよね。
ということで、2022年はBTSでスタートです!!!
終わり。