フリーランスが資産運用を始めるなら?ライターの私が実践している方法を紹介

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悩むピヨ
悩むピヨ

フリーランスが資産運用をするならどれから始めるのがいいの?

チカ
チカ

つみたてNISAだと思いますわ!あとは投資額に応じていろいろ足していけばいいと思いますわ!

この記事では、現在進行系でフリーライター(個人事業主)をやっている私の資産運用について、実際に保有している銘柄も含めて紹介します。

チカ
チカ

今から投資を始めたいフリーランスに向けて、始めやすい順に解説していきます。

執筆者(青井)の投資歴
  • 投資歴10年以上
  • 主力はインデックス投資
  • 単元未満株で国内個別株も売買
  • 投資が楽しすぎてFP2級も取得
  • 資産額は秘密だけど「資産の変動額>ライター収入」

この記事は少額から時間をかけてコツコツ資産を築きたい人向けです。ハイリスクを背負って爆速で儲けたい人は回れ右してください!

まず読んで!資産運用を始める前の3つの注意事項

資産運用の世界には、「暗黙の了解」「お約束」ともいえる注意事項が3つあります。

  • 投資は自己責任だよ!
  • 生活防衛資金を貯めてから始めよう!
  • 投資と保険を単純比較するな!

資産運用を始める前に、この3つは絶対に守りましょう。

投資は自己責任

投資にはリスクがあります。

儲けることもあれば、大損することもある。それが投資です。

投資家とは、投資対象のリスクや特徴をよく把握したうえで、己の意思だけで投資判断を下すもの。

たとえ「インフルエンサーの◯◯さんが言った通りにしたら、大損した!」と訴えても誰も助けてくれません。

チカ
チカ

むしろネタにされる。投資界隈はゴッサムシティだから。

投資をするなら、自己責任の意味をよくよく理解して始めましょう。

ちなみに、投資界隈は詐欺師も多いです。

  • 「〜だから安全!」
  • 「貯金感覚でできる」
  • 「ノーリスク!」
  • 「あの◯◯さんも買ってます」
チカ
チカ

投資に絶対はありません。この辺のワードを使っている人には、まず近づかないことですね。

投資は生活防衛資金を貯めてからスタートしよう

生活防衛資金とは、失業や休業などの憂き目にあった際に生活を守るために使うお金です。

いわゆる虎の子貯金ですね。

  • 毎月の生活費×6ヶ月分は貯金しておこう
  • 家族持ちなら1年分がおすすめ
  • 生活防衛資金はぜったいに投資資金へ回さない

とくにフリーランスは不況が来ると仕事を失いがち。生活費が足りなければ投資どころではないため、生活防衛資金を貯めたうえで投資をスタートしましょう。

保険と投資を比較するな

保険は万が一に備えるものです。お金がない人ほど保険は超重要

無駄な保険なら解約すべきですが、必要な保険を解約してまで投資に回すなんて、絶対にやっちゃだめです。

チカ
チカ

保険と投資はまったく別物だから……。

エビさん
エビさん

保険不要論は金持ちの理論だよねぇ。

私の資産運用|初心者が始めやすい順に紹介

さて本題です。”私の場合は”ですが、以下の方法で資産運用しています。

  1. つみたてNISA:満額を積み立てています。
  2. iDeCo:企業型DCをそのまま引き継いで運用。拠出は停止中。
  3. 特定口座(源泉徴収あり):ETF、国内株(単元未満株)がメインです。
チカ
チカ

子どもたちのジュニアNISAもやってますが、これは今回は割愛。

税金面や資金拘束の有無を考慮すると、多くの人にとって始めやすい順は1→2→3だと思います。

それぞれ解説していきます。

つみたてNISA

フリーランス・副業・会社員問わず、投資をはじめるなら『つみたてNISA』がおすすめです。

なぜなら、次の特徴があるからです。

  • 投資対象は金融庁に届出た投資信託に限られる →長期投資に向かない投資信託を選んでしまう可能性が低い。
  • 非課税期間が20年間と長い →複利のメリットを長期で享受できる。またマイナスで非課税期間が終了する可能性が低い。
【投資信託(ファンド)】
投資家から集めたお金を元に運用会社が目論見書に従って株を買い、出資額に応じて投資家へ運用成果が分配される仕組み。
【非課税期間】
日本では投資の利益(売却益や配当金)には約20%課税されるが、NISAではここが非課税になる。つまり、10万円が20年後に100万円になっていても、NISAなら税金を払わなくてOK!

ちなみに、NISAは『一般NISA』と『つみたてNISA』の2種類あります。

  つみたてNISA 一般NISA
対象 20歳以上の人(2024年からは18歳以上)
年間非課税枠 40万円 120万円
非課税保有期間 20年間 5年間
投資対象

長期・積立・分散投資に適した投資信託

(金融庁への届出が必要)

投資信託・株・ETF・REITなど
備考 −− 2024年から新NISAへ移行予定

(参考:金融庁「NISA特設ウェブサイト」)

一般NISAは非課税枠が大きい一方で、非課税期間が5年間と短いのがデメリット。

NISA口座の損失は、他の口座と損益通算できません。

チカ
チカ

損しても節税に使えないので、NISAを使うなら絶対プラスで終わりたい!

相場は約10年周期で好景気と不景気を繰り返すと言われます。どんな市況でも5年で結果を出すなんて、初心者には至難の業。

よって大多数の人にはつみたてNISAが無難です。

エビさん
エビさん

一般NISAは、運用資産が◯千万円とか、◯億円みたいな人が「せっかくだし非課税枠使うか」ってノリでやるイメージ。

私がつみたてNISAで買っている商品はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)です。

通称「オルカン」と呼ばれる投資信託ですね。40万円全額これ一本です。

チカ
チカ

ちなみに楽天証券を利用しています。

つみたてNISAの証券口座については「つみたてNISAは楽天とSBIのどっちがおすすめ?両方使っている私の意見」をご覧ください。

※楽天証券のポイントメリットは改悪中ですので、どっちか選ぶなら今はSBI証券がおすすめです。

iDeCo

専業のフリーランスが老後資金を貯める目的で使うなら、iDeCoは非常におすすめ!

ただしiDeCoはクセが強い

チカ
チカ

よって「老後資金を貯めるんじゃ!」という明確な目的がない人は、よく考えて加入すべきだと思います。

対象 60歳未満で条件を満たす人
※2022年5月からは65歳未満に変更。ただし、第1号・第3号被保険者は国民年金への任意加入が必要
毎月の掛金枠 自営業者:6.8万円
会社員:1.2〜2.3万円(会社によって異なる)
専業主婦(夫):2.3万円
投資対象 定期預金・投資信託
メリット
  • 掛金が全額所得控除(所得税・住民税が減額される)
  • 運用益が非課税
  • 受給時に所得控除(退職所得控除/年金控除)
  • 差し押さえの対象外
デメリット
  • 原則として10年以上の加入&60歳になるまで受け取れない
  • 原則として途中脱退はできない
  • 各種手数料がかかる
  • 掛金の変更ができるのは年に1回だけ

(参考:「iDeCo公式サイト」)

iDeCoは入口と出口の両方で所得控除があるのがポイント。

専業フリーランスは毎月MAX6.8万円(年額81.6万円)も積み立てられますし、退職金もないから控除もがっつり使えます。

チカ
チカ

長期でみると、なかなか大きな節税効果です。

ただし、iDeCoは原則として一度入れたお金は60歳まで引き出せません!途中でやめることもできません!

よってフリーランスであっても、以下のような人はiDeCo加入は慎重になるべき!

  • 家計が不安定な人
  • 所得税・住民税が課税されない人
  • 60歳近い人

iDeCoは、フリーランスでも比較的安定して収入があり、また運用期間が長く取れる人ほど恩恵を受けられる制度。

またiDeCoは加入から10年経たないと引き出せません。加入可能な年齢が上がったとはいえ、60歳前後での加入は健康との兼ね合いになるでしょう。本当に必要なときに受け取れない可能性があります。

さらに専業主婦(主夫)のように所得税をほとんど納めてない人も、節税メリットが薄いのでiDeCoはおすすめしません。

チカ
チカ

私は退職所得控除や年金控除は今後じわじわ改悪される可能性が高いと思っていて、そこをどう考えるかもね…微妙なところです。

エビさん
エビさん

専業フリーランスよりも、会社員のほうが先に燃やされそうだがな。

ちなみに、私は以前の会社で企業型DCに加入していたので、iDeCoに移管して運用している状況です。少し前まで専業主婦だった名残で、掛金の払い込みはストップ中。

iDeCoで投資している商品はNISAと同じeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)です。

チカ
チカ

iDeCoではマネックス証券を使っています。定期預金:オルカン=3:7の比率で地道に運用中。暴落じゃ〜ってなったら比率は1:9まであげます。

なお専業フリーランスの老後資金については、貸付制度がある小規模企業共済もご一考ください。

特定口座(源泉徴収あり)

「つみたてNISA満額やったよー!iDeCoも検討したよー!でもまだまだ投資したいよー!」という人は、通常の課税口座で投資しましょう。

チカ
チカ

課税口座は税金優遇措置はありません。儲けたとき(譲渡益・配当金)に約20%課税され、損したときは利益と相殺されます。

課税はされますが、特定口座は売買できる対象が幅広い!ざっと以下のようなものが投資できます。

  • 日本株式(現物・信用)
  • ETF
  • REIT
  • 投資信託
  • 外国株式
  • 公社債
  • 公社債投資信託

ちなみに課税口座には3種類ありますが、フリーランスや副業フリーランスは特定口座(源泉徴収あり)一択です。

種類 年間取引報告書 確定申告
特定口座
(源泉徴収あり)
あり 不要
特定口座
(源泉徴収なし)
あり 必要(例外あり)
一般口座 なし
※自分で記録する
必要

年間取引報告書とは、証券会社が一年間のあなたの売買履歴をまとめた報告書です。確定申告する際は、この報告書を見ながら記入します。

特定口座(源泉徴収あり)の場合、確定申告は不要です。利益が出たときの納税は証券会社が代理でやってくれます。

特定口座(源泉徴収なし)の場合、確定申告が必要です。自動で納税されないので、自分で対処します。なお、これで取引していると「年末調整のある給与所得者は利益が20万円以下なら確定申告しなくてOK」という特例があります。

チカ
チカ

ただ自分で確定申告するフリーランスは対象外ですし、副業フリーランスの人は副業との合算で20万円以下なので、ほぼ該当しないでしょう。

一般口座を選択するメリットは一切ありません。昔は特定口座という便利な仕組みがなかったので、みんな一般口座でした。

ということで、フリーランスの人が課税口座を作るなら「特定口座(源泉徴収あり)」を選びましょう。

私が特定口座(源泉徴収あり)で以下のものを売買しています。

  • 米国ETF(10銘柄)
  • 国内ETF(J-REIT指数のやつだけ)
  • 国内株式(単元未満株で26銘柄)
チカ
チカ

特定口座はSBI証券をメインで使っています。国内株式の単元未満株だけネオモバイル証券です。

詳しい銘柄については、語ると長くなるので別記事に書きます。

特定口座はさまざまな商品を好きに売買できて楽しいのですが、まずはつみたてNISA満額を優先すべきです。

チカ
チカ

20年間非課税のメリットは非常に大きいので、そこはしっかり享受しましょう。

仮想通貨やFXはやらないの?

仮想通貨とFXは、ハイリスク大好きな人はいいと思うんですけどね…やりませんね…。

仮想通貨は税金面が大変そうで……

流行りの仮想通貨ですが、税金が複雑なのでやりません。

  • 仮想通貨は総合課税の対象
  • 損失の繰越ができない
  • 株や不動産とも損益通算できない

仮想通貨で利益を上げた場合、給与所得や事業所得と合算されます。総合課税なので、儲けるほど累進課税で税率が上がります。

チカ
チカ

損益通算が他とできないのがなー。値動きだけでもリスクあるのに、税金面でもリスクが高い気がするんだよなぁぁ。

対して、株や投資信託は分離課税といって、他の所得とは分離して計算されます。どれだけ儲けても課税額は約20%です。

また仮に専業主婦が1,000万円儲けても、特定口座(源泉徴収あり)で売買していれば扶養から外れません(確定申告しなければ)。

チカ
チカ

仮想通貨を否定はしませんが、いろいろ考えると上手く波乗りできる自信がないので私はやりません。NFTも同様です。

FXは負ける想像しかできない

FXは株式投資とはまったく別物だと考えています。

チカ
チカ

株式投資が陸上競技なら、FXは総合格闘技ってくらい種目が違うイメージです。

FXで負けてる人はめちゃくちゃ見かけますが、高い勝率を維持している人は極少数です。

そして勝っている人の共通点は、モンスター級の頭脳と判断力、メンタル強度を持っていること。私にはどれもありません。

チカ
チカ

フルボッコに負けるイメージしかできないので、手は出しません。

まとめ:フリーランスが投資をするなら小さく始めよう!

私のおすすめは次のとおりです。

  1. つみたてNISA
  2. (人によっては)iDeCo
  3. 特定口座(源泉徴収あり)

老後資金を貯めるという明確な目的があるなら、iDeCo優先。老後という目的がないなら、資金拘束のないつみたてNISAが無難かと考えます。

とくにNISAは口座開設が無料です(iDeCoは国に手数料を払う)。

1,000円とか2,000円とかの少額を投資できますし、やってみて「投資って合わないかもー」と思ったらすぐ換金できます。

また証券口座への入出金手数料も、無料のところがほとんどです。

チカ
チカ

少なくともSBI・楽天証券は無料です。

リスクに不慣れだと、ちょっとの値動きで一喜一憂してしまいがち。一気に投資せず、ちょっとずつ増やしてリスクに慣れていくのが、投資を楽しむポイントかと思います。

エビさん
エビさん

繰り返すけど、家計に余裕がない人はまず貯金ですぜ。

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