2023年秋、酒飲み兼BTSオタクの友人と韓国・ソウルに観光してきました。
韓国のお酒といえば、マッコリ。そしてチャミスルで有名なソジュです。
でもさ、韓国のお酒ってマッコリとソジュの他にないの?マッコリも、日本のあれが本場の味なの…?
疑問に思った私は、友人が英語ペラペラであることを良いことに、韓国・ソウルにある『伝統酒ギャラリー』の試飲会に参加しました。
最高だったんだコレが!!
というわけで、この記事では伝統酒ギャラリー&試飲会、韓国の伝統酒について語ります。
伝統酒ギャラリー(The Sool Gallery)とは?
韓国の伝統酒ギャラリー(The Sool Gallery)はソウルの北村エリアにある、韓国の伝統的な酒を紹介する施設です。韓国の農林水産省にあたる農林畜産食品部と、韓国農水産食品流通公社が運営しています。
韓国の伝統酒に興味のある人が韓国のお酒の歴史や文化を学べる場となっており、無料で見学や試飲が可能。また展示されているお酒の一部は購入もできます。
日本じゃ手に入らないお酒が目白押し!韓国の伝統酒に興味のある人にはとってもおすすめです!
- 月曜定休
- 安国駅から徒歩5分くらい
- 見学料と試飲は無料(お酒を購入する場合は別途かかります)
- 試飲会は1日2回開催(英語)で要予約
- 予約なしでもマッコリの試飲は可能
試飲会では5種の伝統酒が試飲できる!
伝統酒ギャラリーでは毎日2回、外国人向けに試飲会を開催しています。試飲できるお酒は次の5種類。
- 濁酒(takuju):いわゆるマッコリ。米と水と麹から作られた白濁色のお酒。
- 薬酒(yakuju):いわゆる清酒。澱を濾しているので透明度が高い。かつて薬として扱われた歴史があることから“薬”酒と呼ばれるらしい。
- 焼酒(soju):韓国の蒸留酒。伝統的な焼酒はアルコール度数25〜40%前後と幅広い。
- 果実酒:韓国産のワイン。
- その他:リキュールなど上記に分類できないもの。
銘柄は毎月変わるそうです。私が訪問した2023年11月はこちら↓のお酒が試飲できました(その月のラインナップは公式Instagramで紹介されています)。
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ちなみに試飲会で飲めるのは韓国の酒コンクールで入賞したものです。
どれもこれもぜーんぶ美味しい!
試飲会はギャラリー内のちょっとしたスペースで行われます。私のときは参加者8人(日本人2人)。
ソムリエの説明はオール英語です。私は同行者が通訳してくれましたが、まったく英語できない人だとお酒の味見だけで終わるかも……。
5種類のお酒が紹介されたあと、それぞれが一番好きなお酒についてコメントします。人気は焼酒でしたが、私は薬酒として出てきた「Cheongmyeongju」というお酒(青色のラベルのやつ)をマイベストに選びました。
試飲会への参加方法
試飲会への参加は、伝統酒ギャラリーの公式サイトから予約できます。私はメールで予約申し込みをしましたが、NAVER予約が使える人はそっちの方が簡単かも。
公式サイトのトップページがすっごく使い難いので、予約ページのリンクを貼りますねー。
- 公式サイト:https://thesool.com/eng/contents/M000000138/view.do
- NAVER予約:https://booking.naver.com/booking/12/bizes/142806
問い合せは英語でいけます。私はDeepL駆使して頑張りました。だいたい1日〜2日くらいで流暢な英語の予約完了メールが届きます。
またその月の予約開始は、前月の26日から開始とのこと(2023年11月時点の情報です)。土日は混むようなので予約はお早めに。
【余談】伝統酒とそれ以外って何が違うの?
そもそも韓国の伝統酒の定義ってなに?チャミスルとかと何が違うの?
気になりますよねーってことで、英語できる友だちを介して聞いてきました(他力本願)。
濁酒(マッコリ)というと米のほかにイモやトウモロコシを使うイメージがありますが、これは近年になってからの話。伝統酒ギャラリーが伝統酒として認める濁酒は、米だけを使ったものだけだそうです。
また近年の飲みやすく調整した焼酒も伝統酒とは呼ばないとのこと。希釈していない焼酒こそが伝統的な焼酒だそうです。
私が日本で飲んでいたのは、ぜんぶ伝統酒じゃなかった…ってこと!?
韓国ではチャミスルも飲みましたが、たしかに試飲した焼酒よりもガバガバ飲める感じでした。
チャミスルだって15%くらいあるが?
試飲したのは40%だった。でも味かなぁ?チャミスルってちょっと甘くて韓国料理によくあうよね。伝統酒ではないかもだけど完成度は高いお酒だと思った。
本場で飲む生マッコリ(酵母が生きているため輸出が難しい)は酸味と炭酸ぽさが強く、私はとても好みでした。「日本でももっと品種が増えたら良いのに」と思わずにいられません。