将来が不安だから、つみたてNISAで資産運用したい!
楽天証券とSBI証券会社をおすすめされたけど、どっちがいいの?
そんな疑問に、証券口座を5つ持ち、実際にSBI証券と楽天証券(夫の分)の両方でつみたてNISAを運用しているチカがお答えします。
購入している投資信託にも触れますので、一意見として参考にしてください!
楽天証券とSBI証券、どっちを選んでも間違いではない
大前提としてどちらの証券会社も選んでもOKです!
というか、つみたてNISA制度自体が、どの証券会社で口座を作っても成績にはほぼ影響のないシステムになっています。
そのうえで、新規で口座を作るなら「楽天証券」か「SBI証券」をおすすめ!その理由は下記4つです。
- 投資信託の取扱数が多い(楽天証券:170本、SBI証券:166本*2021年2月時点)
- トップ争いの関係にあるため、今後も手数料の安さと利便性の向上が期待できる
- モバイルフレンドリーさも改善傾向
- 楽天証券は楽天ポイントが、SBI証券はTポイントまたはPontaポイントが貯まる&使える
でもNISA口座は1つしか作れないじゃん。どっちを選べば良いのさ?ちゃんと優劣つけてよ!
焦るな焦るな。つみたてNISA以外の部分で決めればいいと思うのよ
どちらも使っている私から見たは両者のメリットは、次の通り!
- 毎月5万円まで楽天カード払いで投資信託を購入できる(1%還元)
- 楽天銀行との連携で普通預金の金利が0.1%になる
つまり、楽天経済圏を活用したい方は楽天証券1択です。SPUアップもあり。
- SBI銀行経由で、為替取引の手数料が1ドル4銭になる(積立外貨預金なら2銭)
- 米国株式・ETFが積立できる
つみたてNISAからはじめ、ゆくゆくは米国株にも挑戦したいなら、SBI証券で口座を持つのがおすすめです。
各メリットについて、次から詳しく解説します。
楽天証券のメリット
楽天証券は、楽天経済圏を活用中&投資信託をメインにしたい方に適しています。
①楽天カード払いで1%のポイント還元がある
楽天証券は、毎月5万円まで楽天カード払いで投資信託を購入できます。
つみたてNISAの積立にも使えるため、カード払いで満額積み立てると40万円✕1%=4,000円分のポイント還元!
しかも、貯めた楽天ポイントは投資信託の買付に使えます。
つみたてNISAで貯まったポイントを、さらにつみたてNISAで使えるってこと?現金代わりに?
そのとおり!楽天市場などで貯めたポイントも、買付に回せます!
楽天カード払いで積み立てるだけで、自動的に+1%!実質分配金じゃありませんか!正直いってオイシイ!
すでに楽天経済圏を活用されている方なら、つみたてNISAは楽天証券がお得です。
実際、私もポイント欲しさにSBIから楽天へ移しました。
ただし、カード払いの積み立て設定は
- 購入日は毎月1日に固定
- 前月12日までに積み立て設定しないと、翌月1日の買付に間に合わない
と制限がつきます。(参考:楽天証券「クレジットカード決済」より)
カード払いができるのは毎月5万までのため、遅くても5月までにスタートしないと、その年はカードで満額積み立てできません。タイミングに気をつけてくださいね。
②楽天証券と楽天銀行を連携させると、普通預金の金利が0.1%になる
楽天銀行と楽天証券を「マネーブリッジ」(連携)すると、楽天銀行の普通預金の金利が0.1%(税引前)に上がります。通常0.02%なので5倍にUP!
普通預金金利0.001%もある世知辛い日本において、ありがたい高金利です。
マネーブリッジと同じ仕組みは「ハイブリッド預金」という名称でSBI銀行+SBI証券でもあります。しかし、SBIの金利は0.01%しかつきません。
クラウドワーカーさんは、楽天銀行口座を持っている方が多いですよね。せっかく楽天銀行口座があるなら、証券口座も楽天で揃えて活用しちゃいましょう!
「Lancers(ランサーズ)」と「CrowdWorks(クラウドワーク)」は、振込先を楽天銀行口座にしないと手数料高いよね
わざわざ作った方もいるのでは?どうせ現金を入れておくなら、マネーブリッジして残高に応じてお小遣いもらいましょうぜ!
SBI証券のおすすめポイント
ぶっちゃけると、つみたてNISAに関しては取り立てて褒める点がありません。可もなく不可もなく。
ポイント還元という視点で見ると、SBIは以下の内容です。
- 毎月5万円までの投資信託積立に三井住友カードが使える(還元率0.5%)
- 取引や投資信託保有額に応じてTポイントまたはPontaポイント(2021年11月から)が貯まる(還元率0,1%)
うーん、楽天のポイント還元に比べるとインパクトが薄い…。
しかし、米国株も視野に入れているならSBI証券はおすすめです。
①SBI銀行経由で為替取引の手数料が1ドル4銭になる
人気の米国株ですが、購入するには証券会社か提携銀行でのドル転(円→米ドル)が必要です。
その際、楽天証券(楽天銀行も)やマネックス証券だと、1米ドルにつき25銭(0.25円)の為替手数料がかかります。
- 100米ドルを買うと、片道約25円
- 5,000米ドル分で片道1,250円
1米ドル=100円換算で、5,000米ドル=50万円です。
これが、SBI銀行を使うと4銭、積み立てで買い付けるなら1米ドル2銭で済みます。5,000米ドル分買っても100~200円!安い!
「いきなり50万円なんて交換しないし」と思うかも知れませんが、これは片道の額ですからね!
「コツコツ投資して、めっちゃ増えたぜ!」ってなっても、いざ日本円に戻すときは同じだけ手数料がかかります。
税金も取られて為替手数料も取られるなんて、釈然としない!というわけで、為替手数料の安さは大切です。
なお一番安いのはSBIのFXでドルを買った後の現引きです。でも単位が1万通貨、約100万円なので使ったことがありません!
海外銘柄の取扱数こそ楽天証券に逆転されましたが、メジャーな米国銘柄に長期投資するならSBI証券+SBI銀行の組み合わせはお得です。
ただし、SBIの米国株取引システムは、「リアルタイムの株価を見つつ、アクティブに米国株投資をしたい」という方にはイマイチです。SBIの米国株取引は、課金しないと15分遅れの株価表示になるので注意してください。
課金すりゃいい話なんですけどね。でも先の暴落でシステムトラブル発生させてたし、手放しにおすすめできませんわ。
②米国株式・ETFが積立できる
SBI証券は、米国株・ETFの積み立て投資ができます。
投資信託に慣れたらETFに挑戦する人が多いですが、SBI以外では米国ETFの積み立て投資ができない!
自分で買付の指示を入れるしかありません。
それって手間なの?
複数の銘柄・ETFに投資してると、ぶっちゃけ毎月やるのは面倒。
米国ETFを積み立てるなら、SBIがいいと思うなぁ!
ETFとは?簡単に説明
ETFとは、上場している投資信託のこと。私たちが一般的に「投資信託」と呼ぶものと違い、市場で売買できます。
特徴はこちら。
- 投資信託よりコストが安い
- 指値注文ができる
- 分配金が出る(自動積み立てにならない)
- 複数銘柄に分散投資できる
最後のは普通の投資信託も同じですね。
このETF、本場は米国です。そして米国ETFは規模がすごい!
VTという全世界の株に分散投資するETFは純資産額は20Bドル、日本円で約2兆円になります。
eMAXIS Slim全世界株式の純資産が1兆円に届かないくらいなので、米国ETFの巨体っぷりが伝わるでしょうか?(*2021年2月時点)
バンガードの人気銘柄VTIは1トリリオン$ですって。100兆円!
額が大きすぎてよくわからん!その純資産ってのは大きい方がいいの?
ファンドの資金力だから、長期運用前提のインデックスファンドなら大きい方が安心。投資信託よりETFが優れているとは言わないけれど、コストがわかりやすいから私はETFのが好きです。
我が家のつみたてNISA運用状況
「こんな人にはこっちがおすすめ」と語りましたが、ぶっちゃけ我が家は両方使ってます。
種類 |
証券会社 |
購入中の投資信託 |
---|---|---|
つみたてNISA(チカ) |
楽天証券 |
eMAXIS Slim全世界株式 |
つみたてNISA(夫) |
SBI証券 |
eMAXIS Slim先進国株式 eMAXIS Slim新興国株式 |
ジュニアNISA(子ども) |
SBI証券 |
VT(米国ETF) |
うちの夫は楽天ポイントに興味がないため、個別株も含めてすべてSBI証券でまとめています。
また、ジュニアNISAで米国ETFが対象なのはSBI証券だけだったので、子供たちのNISAもSBIです。
VTは置いといて、なんでeMAXIS Slimシリーズばっかりなの?
積み立て開始前に調べた時点では、コストが安くて純資産も増加傾向。ベンチマークとのズレも小さかったからかな!
なお、Slimシリーズだろうが他のシリーズだろうが、大事なのは「どのベンチマークに連動しているか」「10年、20年先も続いていそうか」だと思います。
そりゃ、さすがに「信託報酬1.0%越えです☆」という商品は、よく考えたほうが良いとは思いますよ?長期で積み立てるならコストは重要です。
しかし、0.01%差で安さを競っているような投資信託なら「信頼して投資していけるか?」という点で選びましょう。
ちなみに我が家の場合、つみたてNISAは20年の長期投資を予定しているため、全て株式に突っ込んでいます。
しかし、けっして株100%推奨しているわけではないので悪しからず。
まとめ:結局つみたてNISAはどっちがいいの?
- 楽天経済圏を使うなら楽天証券
- 楽天ポイントに興味がないなら、どちらでもいい
- 米国株・ETFにチャレンジしたいならSBI証券
正直、つみたてNISAに限れば、楽天とSBIのどちらを選んでも大差ありません。
つみたてNISAは途中で証券会社を変更できるので、「SBIで作ったけれどやっぱり楽天にする」というのもありです。実際、私もつみたてNISA口座はSBI証券→楽天証券へ変更しました。
しかし特定口座で弄るのは米国ETFばかりなので、今でもメインはSBIです。
口座維持費はどっちも無料だし、2つ作ると良いとこ取りできます。
私は更にマネックス証券とネオモバイル証券とGMOクリック証券があります!
使ってないのは解約しなよ……