Webライターに必須の知識と言われるSEO。
しかし「SEO記事が苦手」「SEO記事じゃない案件がやりたい」という声もよく耳にします。
そこで本記事では、私が考える「SEOライターに向いている人の特徴」を述べたいと思います。
そもそもSEOライターの仕事内容とは?
インタビューライター、取材ライター、コラムライター、セールスライターなどWebライターにはさまざまな種類がありますよね。
SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略。SEO記事とは、Googleなどの検索エンジンで上位表示を狙える記事を指し、その記事を執筆するライターを“SEOライター”と称します。
私たちがGoogleやYahoo!などで検索するとき、検索窓になにかキーワードを入力しますよね。で、私たちが入力するキーワードの背景には、おもに以下の4つの意図が隠れています。
- なにかについて知りたい
- なにかをやってみたい
- どこかへ行きたい
- なにかを買いたい
「検索キーワードから、検索者が記事に求めるニーズを分析し、そのニーズに応える記事を執筆して、その検索キーワードにおける記事の上位表示を狙う」っていうのが、SEOライターのざっくりした仕事内容です。
SEOライターの仕事内容については↓の記事でより詳しく解説しています。
SEOライターに向いている人の特徴
たしかに、コラムや取材・インタビュー案件と比べれば、SEO記事は実績のない初心者にもチャレンジしやすいジャンルです。案件によっては完全在宅でできるしね。
しかし、継続してSEOライターを続けられる人はそんなにいないと感じます。というのも、かなり向き不向きというか、適性の有無がでる仕事だと思うからです。
私が感じるSEOライターに向いている人の特徴は次の3つ。
- 戦略や作戦を考えるのが好きな人
- 知らないことを深掘りするのが苦ではない人
- 表舞台に立つより裏方が好きな人
1. 戦略や作戦を考えるのが好きな人
SEO記事は検索キーワードから検索者のニーズを調べて記事を執筆します。
- 記事にどんな情報を載せたらライバルに勝てるか
- どの順番で情報を出したら矛盾なく解説できるか
- そもそも掲載予定のサイトで、このキーワードは勝率があるのか
などを、今のGoogle品質評価ガイドラインを踏まえて考える必要があります。
さらに、エンドクライアントさんに近い案件が多くなれば「ここでCV率の高い記事へ内部リンク貼ろう」とか「この流れで製品Aを訴求しよう」とかの配慮も必要……ってなってくると、
嫌いな人は嫌いだよね、こーいうの。
「その辺の構成はAIに任せりゃいいんじゃないのー?」って思うかも知れませんが、2023年年末時点で、AIの丸投げ記事が激戦キーワードで勝ててるって話は聞いたことないです(ライバル不在のキーワードだと取れてるらしいけど)。
そもそもAIにまかせても、アウトプットされたものの良し悪しを判断できないと意味ないよね。
SEOライティングをやるならロジカルな思考が必須。あれこれ戦略を考えるのが好きな人は楽しく書けると思いますし、もっと自分の世界観を記事で表現したい人には苦痛だと思います。
2. 知らないことを深掘りするのが苦ではない人
SEOライティングの基本は「調べて、書く」です。
- 自分がよく知らない内容でも調べて書かなきゃいけない
- 知ってるジャンルでも最新情報を入れなきゃいけない
なので、そもそも自分で調べて書くってことが苦手な人にはSEOライターは向かないかな、と思います。
そして、上位を取るために大切になってくるのが「情報を深掘する力」。上位記事を眺めて「これなんで?」「具体的にどーいうこと?」「いや違くない?」と疑問点を探しだせる人はSEOライター向きだと個人的には思います。
記事の独自性もこういう視点から生まれるんだと思う。
ちなみに「SEOライターは取材しない」とか「インタビューしない」とかって声もあるけど、あれ、半分嘘ですよ。取材した内容をSEO意識して書く案件とか、専門家にヒアリングしてSEO記事に落とし込む案件とかもあります。
キーワードだけ渡される案件も多いけど、それだけじゃないっす。
3. 表舞台に立つより裏方が好きな人
私の経験上、SEOライターは無記名記事の案件が多いです(レアな資格や実績で権威性が付与できる場合は別として)。
- 納品した記事が知らない人の名前で公開される
- 執筆にまったく絡んでない“監修者”が全面に出る形で公開される
なんてこともザラにある!
ぶっちゃけ「著作人格権どーなってんだよ」って疑問に思うこともありますよねー。外注さんの記事を自作発言したい場合は、氏名表示権について話し合っとかないとトラブルの元じゃないのかなぁ。
まぁそれは余談として……納品した記事について「本当はあれを書いたのは私です」と公表しない約束をクライアントさんする場合もよくあります。
もちろん記名記事で公開される場合もあるけど、そこはクライアントさん次第。
あとから自分の記事を別の人にリライト(修正)されることもあるので、執筆した記事を自分の作品と考えてしまう人には苦痛かも……と思います。
記名で読者を呼び込めるようなライターを目指したい場合は?
世界観の演出力というかセルフプロデュース力というか、SEOライティングとは別の適性が必要になると思う。
逆に、そんな裏方の仕事でも嫌じゃない、むしろ表に出たくないって人には向いています。
かくいう私も表舞台に立つのが苦手なタイプです。
それでもSEOライターはチャレンジしやすい仕事ではある
SEOライターには向き不向きがある……といっても、さまざまなライティング案件のなかでSEO記事は初心者の参入障壁が低いほうだとは思います。
とはいえ、まったくノー知識でやれるほど甘くはない!
SEOライティングってどんなものー?って学ぶなら、「沈黙のWebライティング」ってサイトがおすすめ。ストーリー仕立てなのでさくっと読めます。
書籍・電子書籍も出てるよ。AmazonのKindle版がお得。
ちなみに私はハブ式っていうSEOライティング講座も受講しました。
SEO講座って10万円越えの高額講座がうじゃうじゃありますが、ハブ式は良心的な価格と実践的な内容のおすすめ講座です。
ハブ式のレビューはこちらの記事でも書いているので、ぜひご覧ください。