どうも!2021年9月、2級ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP2級)に合格しました!
FP2級は、個人の状況に合わせて資金計画やアドバイスする国家資格です。
資格取得に必要な金額は、約1万3,000円(受検料+テキスト・問題集代)。勉強時間の目安は2〜3カ月。
FPは、ライターの専門性アピールにも活用できるおすすめの資格です。
この記事では、私が資格を取ろうと思った動機やFP2級の概要、勉強方法、実際にライターの仕事に役立つのかについて紹介します。
- FP2級の取得を目指した理由
- FP2級ってどんな試験?合格率は?
- 勉強のポイントと使用した教材
- Webライターの仕事にFP資格は役立つのか?
FP2級の取得を目指した理由
FP2級取得を目指した理由はただ1つ。
「3級あるし、せっかくなら2級も取得しとくかな」
これだけです。
…いや、うそです。正直、Webライターとして良いことないかなーって下心は多少ありました。実際にFP3級アピールで金融系の案件を取ったこともあるので…。
でもメインは「山があるなら登ってみるか」のノリが大きい。
プロフィールにも書いてある通り、私の趣味の1つは資産運用です。
投資ブームでどうも資産を形成するほうに目が行きがちですが、利益が出た後の出口戦略(税金の知識)も非常に重要。それを体系的に学ぶ方法としてFP3級を取得した経緯があり「どうせなら上位資格も挑戦しよう」となったわけです。
3級取得したのは本当に趣味です。あのときは自分がライターを始めるとは想像してませんでした。
ちなみにFP1級は実務経験が必要なため、私の経歴では今のところ2級止まりです。
FP2級ってどんな試検?
FP2級はFP3級の上位資格であり、より深い専門的な知識が求められます。
受検機関は2つありますが、どちらで合格しても同じです。
また受検資格としては、「FP3級」のほかに「2年以上のFP業務経験者」「AFP認定研修修了者」「金融渉外技能審査3級の合格者」が該当します。
関係する職についてない人が取得するなら 3級→2級 のルートが一般的かと思います。
では検定でどのような問題が出題されるかというと、以下の6科目です。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
税金や保険、資産運用、不動産に関係する法律や制度について出題されます。
FP2級の合格率
FP2級は、実技と学科の両方で60%以上取れれば合格です。
- 学科:マークシート(4肢択1)
- 実技:筆記
合格率は以下の通り。
FP協会 | 学科 | 実技 |
2021年9月 | 50.56% | 60.26% |
2021年5月 | 55.61% | 66.67% |
2021年1月 | 44.02% | 71.01% |
2020年9月 | 49.19% | 57.37% |
(出典:日本FP協会「FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ」より)
金財 | 学科 | 実技 (4科目の平均) |
2021年9月 | 25.46% | 40.03% |
2021年5月 | 33.82% | 44.76% |
2021年1月 | 23.42% | 45.58% |
2020年9月 | 33.10% | 48.09% |
(出典:一般社団法人 金融財政事情研究会「試験結果」より)
80%近い人が合格する3級よりも難易度は上ですが、国家資格としては簡単なほう。よって独学でも十分合格を狙えます!
学科試験の問題は同じなのに、なんで金財の方が合格率低いの?
金財は団体受検…つまり会社都合で受ける人が多いと聞いたことがあります。モチベーションの問題か、欠席が多いのかもね。
FP2級は独学でも一発合格できる!勉強のコツ
私の場合、本格的に勉強を始めたのが7月後半。勉強時間は、”毎日15分〜3時間×2カ月”くらいです。
2カ月でギリギリ感があったので、もう少し余裕みて勉強したほうが良いと思う……。
「今日は15分〜」とかいって毎日ちゃんと勉強しないからや。
きちんと計画を立ててやれば大丈夫!実際に合格した私の考えるFP2級の勉強のコツはこちらです。
- 受検機関は日本FP協会がおすすめ
- 勉強に使ったテキスト紹介
- おすすめの勉強手順
- 無料の勉強サイトと勉強動画をフル活用しよう
それぞれ詳しく説明します。
受検機関は日本FP協会がおすすめ
FPの検定機関は日本FP協会と金財の2つありますが、こだわりがないなら日本FP協会がおすすめです。
なぜなら実技の問題数が多いから!
学科試験の内容は共通ですが、日本FP協会と金財では次のように実技の内容が異なります。
【FP2級の実技試験】 | 日本FP協会 | 金財 |
科目 | 資産設計提案業務 |
下記から1つ選択
|
問題数 | 大問10題 (40問) |
大問5題 (50問弱) |
ポイントになるのが問題数です。
日本FP協会の場合、40問中10問くらいは複数の正誤問題が出題されます。40問といいつつ、正味の問題数はもっと多いわけですね。
- 1問の配点が金財より低いため、間違えても他でカバーしやすい
- 大問の数も多いので、途中の計算問題でミスっても大惨事になりにくい
つまり点数が取りやすい!ということで「生保に特化したい!」などの事情がない限りは、日本FP協会からの受検をおすすめします。
勉強に使ったテキスト紹介
受検に使用したテキストと問題集はこちら。
じつは「みんなが欲しかった!」シリーズの教科書も買ったのですが、過去問をやっているうちに情報量が足りないことに気づいて、日本経済新聞出版の教科書を買い直しました。
「うかる! FP2級・AFP 王道テキスト」はわかりやすくて本当におすすめです!
※「みんなが欲しかった!」シリーズの問題集は悪くないですよ。
ちなみにFP3級は「史上最強のFP3級テキスト」でした。これもよかったです。
なおFP検定の問題は法改正に応じて変更されますので、必ず最新のテキストで勉強してくださいね!
おすすめの勉強の手順
FP2級は、3級よりもより深堀りした内容が出題されます。
学科がマークシートなので油断しがちですが、ひっかけ問題が多く、きちんと内容を理解していないと正解できません。
「最初から過去問を解きまくって出題パターンを暗記する」戦法が通用するのは3級まで。FP3級と同じノリで受けると危険です!
ということで、おすすめの戦法…もとい勉強方法は以下の通りです。
- 章ごとに「テキストを読む」→「学科の問題を解く&間違えた問題をメモ」→「復習」のサイクルを回す
- 1で間違えた問題だけ解く
- どうしても苦手な部分だけ、制度についてノートにまとめる(アウトプットで記憶する)
- 過去問を解きまくる
勉強の順番は学科→実技。実技は学科の内容を記述式にしただけなので、学科ができれば自ずと理解できるはず。
合格率からもわかるように、実技より学科のほうが難しいです。私は、各科目の復習的な意味で実技問題も一緒に勉強しました。
また勉強する順番は「ライフプランニング」→「タックスプランニング」→「リスクマネジメント」「金融資産運用」「不動産」→「相続・事業承継」が理解しやすいと感じました。
全体像と税金部分を先に、相続は最後に勉強するイメージ。
そして遅くとも試験の2週間前までには過去問にたどり着くのが理想です。
無料の勉強サイトと勉強動画をフル活用しよう
FPの勉強サイトや勉強動画は多くあります。しかも無料!私がお世話になったサイトを紹介しますので、ぜひ活用してください。
Webサイト
- 「お金の寺子屋」勉強動画&練習問題・過去問が充実!
- 「FP2級ドットコム」過去問道場が最高。スマホで模擬試験が何度もできる。
YouTube動画
- 「おーちゃん【1級FP技能士】TV」要点がわかりやすい。キャラも濃い。
試験直前は過去問道場をスマホでひたすら解いてました。
FP資格はライターの仕事に役立つのか?
無事にFP2級を取得した私ですが「そもそも資格を取得して役に立つのか?」という部分が重要ですよね。
取得したばかりな上に、あまりプロフでアピールできていないので何とも言えませんが、いまのところ「2級取ったならぜひ!」のような依頼はないです。ぶっちゃけ。
しかしFP3級だけで案件を取れたことも多いので、「お金の勉強をしていますよ」という実績になることは間違いない。
取得したらアピールしないとね。
また、資産運用を趣味としている私からすると、FPの知識範囲は「日本で生活するなら知っておいて損はない」ことばかりです。
日本には存在を知らない人は使えない制度が多いので、2級まで取るかは別として、せめてFP3級の知識くらいはあったほうが生きる上で助かるのではないかな、と思います!
今後、ライターにも役立つようならまた追記しますね!